【18禁】遠い国のミア
かつて、私は大きな希望と共にこの世界の平和を願う若者だった。
両親の反対を押し切って海外へのボランティア団体に参加したのも、そんな子供じみた意地のせいだったのかもしれない。
当時のアジアの国々は、我々の知る常識とはかけ離れた世界だった。
例えば、公ではないものの人身売買などは当たり前で、親が金に困って子供を売るなんて事も珍しく無かった。
両親の反対を押し切って海外へのボランティア団体に参加したのも、そんな子供じみた意地のせいだったのかもしれない。
当時のアジアの国々は、我々の知る常識とはかけ離れた世界だった。
例えば、公ではないものの人身売買などは当たり前で、親が金に困って子供を売るなんて事も珍しく無かった。
そんな時代に、とある貧しいアジアの国の小さな街の学校へ、私は助手として派遣された。
大学まで通って学んだ英語など通じるはずも無く、全てが手探りの状態だった。
先輩から現地の言葉を学んだり、子供たちとコミュニケーションをとるうちに、
一年かかって日常会話はなんとか出来るようにまでになった。
その頃、良く私になついてくれていたのが、11歳の少女『ミア』だった。
いつも色あせたTシャツに、薄汚れたズボンを履いていて、お世辞にも綺麗とは言いがたい姿。
しかし、くりっとした大きな目の可愛らしい顔立ち、そして長く美しい『金髪』に私は興味を抱かずにはいられなかった。
知り合った頃のミアは、人見知りをするせいか友達があまりいないらしく、学校が終わっても教室で絵を描いて遊んでいた。
なんとなく私が絵を褒めたのをきっかけに、一緒に森や川へ遊びに行ったり、ラジカセで日本の歌を一緒に聞いたりした。
他の生徒達には内緒だったが、ミアの誕生日に服(Tシャツとスカート)をプレゼントすると、本当に嬉しそうにはしゃぎまわった。
後でミアの母親に『お礼です』と、石を削って作った綺麗な象の置物をもらった。
ミアに聞くと、お土産物の工場で働いているから色々作れるんだよと教えてくれた。
楽しい日々が続いていたある日、教室に残っていたミアが私の目の前で奇妙な行動を始めた。
私がテストの採点をしながらふとミアのほうを向いた時、ミアは片手で絵を描きながら、
もう一方の手を大事な部分に伸ばし、スカートの上からその部分を擦っていた。
私は思い切って、
「ミア?どこか痒いの?」
と、尋ねてみた。
ミアは手を止め、恥ずかしそうに首を振った。
「そこは大事な所だから、あまりいたずらしちゃいけないよ?」
「はい」
素直に頷いて、ミアは再び絵を描き始めた。
私も机に向かってテストの採点を続けた。
しばらくして、ミアが絵を描いた紙を私のところへ持って来た。
「先生、見て下さい」
恥ずかしそうにはにかむミアから絵を受け取ると、私はじっくりとそこに描かれていたものを見た。
大人の、それも男の顔のようであった。
気になったので、私は尋ねてみた。
「これは誰だい?」
「先生です」
「本当に?嬉しいな……でも絵のほうが先生よりハンサムじゃないか?」
冗談交じりに感想を言うと、ミアは嬉しそうに笑った。
いつだったか、ミアに父親の事を尋ねた事がある。
ミアが生まれた時には、既に父親はいなかったそうだ。
幼い頃から母親と祖母の元で育ったミアにとって、私は父親のような存在なのかもしれない。
時々ミアは私に抱きついたりもしていた。
詳しい経緯はわからないが、ミアの父親は西洋人だったらしい。
ミアの母親は純粋なアジア人なので当然といえば当然だが、私はその話を聞いてミアが『金髪』である事に納得した。
絵の感想を言った後、ミアは椅子に座った私の膝の上に乗ると、正面から抱きついてきた。
私は不覚にも自分の肉棒を勃起させてしまった。
いつもならこんな事は無いのだが、先ほどのミアの『いたずら』を見たせいか、どこか動揺していたらしい。
ミアは下から突き上げる私のズボンに目ざとく気づいたようで、一瞬不思議そうにズボンのほうへ視線を投げてから、
まるでその『行為』を知っているかのように、自分の大事な部分を勃起した部分へと押しやった。
私に乗りかかったまま動くものだから、ミアのスカートは段々と上に捲り上がり、下着が丸見えになる。
その下着の大事な部分に私の勃起した部分が当てがわれているのが良く見えた。
ミアは私の背中に手をまわし、腰をぐりぐりと動かして私の肉棒を布越しに刺激した。
幼いミアの性的な行動に、私は少しの間呆気にとられていた。
「ミア?」
私の問いかけに動きを止めて顔を上げるミア。
何の疑問も抱かない無垢な表情で私を見つめている。
「どうしたんだいミア?」
私は出来るだけ優しく、そして丁寧に尋ねた。
「…違いますか?」
「何がだい?」
「セックスです」
意外な言葉だった。
ミアからそんな言葉が発せられるなど、私は考えもしなかった。
十一歳の、それも女の子の口から…。
果たしてその単語の意味が分かっているのだろうか?
分かっていたとしても、なぜ私をその行為の対象としたのだろうか?
様々な考えが頭の中を巡る。
とりあえず、落ち着いた声で私は答えた。
「違うよ、ミア。誰から聞いたんだい?」
「……」
私の答えに、ミアはうつむいて黙ってしまった。
私は優しくミアの髪を撫でる。
するとミアは顔を上げ、
「ナルが教えてくれたの。大人は愛し合う人とセックスするって。
私のおまんこと、男の人のおちんちんをぐりぐりするって……」
と、申し訳なさそうに話してくれた。
ナルというのはミアより3つ年上の女の子で、この辺りの女の子のまとめ役のような存在だ。
面倒見の良いナルは、たまに年下の女の子を集めてそんな『教育』を行っているのだろう。
想像したら少し笑ってしまった。
「そうか、でも少し違うんだよ」
「違うの?」
上目遣いで私の顔をじっと見るミア。
可愛らしい表情に、私の欲望は沸々と膨れ上がる。
しかし、理性でその欲望を抑え込み、冷静な態度で私は続ける。
「うん、ナルの言ってる事は間違ってはいないけどね。
セックスっていうのは…そう、赤ちゃんを作る大切な儀式なんだよ」
「赤ちゃん?」
「そう、ミアも僕も、そうやって生まれてきたんだ」
「???」
ミアは良く分からないといった表情で私を見つめる。
「つまりね、男と女が愛し合ってセックスをすると、赤ちゃんが生まれるんだよ」
ミアは納得したようにコクコク頷いた。
「それじゃ、先生、本当のセックスはどんな風にするの?」
そうきたか…と私は額を押さえた。
確かにミアにとっては一番知りたい事だろう。
しかし、私はそれをミアに教えて良いのかどうか迷った。
目の前にある小さな可愛い顔が私の目を無垢な瞳で見つめている…。
ミアの小さな唇を見ているうちに、私は突然何かが切れてしまった。
気がつくと、私は自分の顔を近づけ、ミアの唇を奪っていた。
すぐに罪悪感が込み上げて、私は顔を離す。
ミアは不思議そうな顔で私を見上げた。
「ごめん、ミア……」
咄嗟に謝った。
私はミアの顔を直視する事が出来ず、ただ目を閉じた。
自分の犯した行動に後悔する。
ミアに何を言われても仕方がない、何故私は十歳以上も年の離れた小さな少女の唇を奪ったのだ。
私は心の中で、ミアの反応に怯えていた。
「先生?なんで謝るの?」
発せられたミアの声があまりにも明るい事に私は驚いた。
「え?いや…」
思わず瞳を開けると、そこには恥ずかしそうに笑うミアの顔があった。
「ミアは…怒っていないのかい?」
私は自分でも情けない質問をしてしまう。
「ううん、ミア嬉しいよ、これってキスだよね?」
私は頷く。
「じゃあ、先生は……ミアの事好き?」
ミアは真剣な表情で私に問いかけた。
正直、ミアの事は好きだ。
しかし、本来その『好き』という感情は家族や親友のような『好き』でなければならない。
あくまで、私とミアは学校の先生(助手の立場ではあるが)と生徒の関係であるのだ。
それにミアはまだ幼い。
一人の大人として、して良いことと悪いことの区別くらい私は理解しているつもりだ。
そして正しく実行出来るつもりでいた。
だが…、現実に私のひざの上でこちらを向いて座っている可愛らしい少女に対して、
簡単に『子供』と割り切れる程、私は普通の大人ではなかったらしい。
愚かで浅はかな私と言う人間は、目の前の少女が自分のものになるかもしれないという事に、
かつてないほどの興奮と歓喜を感じていた。
そして私は――。
「好きだよミア」
そう、答えてしまった…。
「ふふっ」
私の答えに、ミアは本当に嬉しそうに笑った。
そして、私の胸に顔を埋めると恥ずかしそうな声で、
「ミアも先生、大好き」
と言った。
その様子が愛しくて、私はミアを抱きしめた。
強く抱きしめたら壊れてしまいそうな小さな身体と暖かなぬくもり、
しなやかな細さの腕や脚、健康的な薄い褐色のすべすべした素肌、癖のない綺麗な金髪、少女独特の心地よい香り。
そして、何より私を慕う少女の無垢な心。
私はその全てが自分の腕の中にあることに至高の喜びを感じた。
「先生、私とセックスして下さい」
「…え?」
私は呆気にとられた。
確かに私はこの少女の事を愛しく思う、しかし、それと性行為はイコールではない。
「お願いします…先生…、お願い…」
ミアは不安げに私を見上げて懇願した。
ミアの様子には何か理由がある…、そう感じた。
「ミア…何かあったのかい?」
私は出来るだけ優しい声で尋ねた。
「…」
ミアはただ何も言わずに目に涙を溜めていた。
「ミア…」
その日の夜、私はミアの家を訪ねた…。
ミアの母親は深々とお辞儀をして私を迎え入れてくれた。
普段からミアが私の事を話していてくれたり、服をプレゼントした一件もあってか、とても好意的な印象を受けた。
しかし、その顔はやつれていた。
「ミアの様子が少しおかしかったのですが、ご家庭で何かあったのですか?」
ミアを別の部屋に行かせ、私は母親に本題を切り出した。
ミアの母親は少しうつむいて、その『理由』を話してくれた。
ミアの母親の工場が無くなってしまう事、
ミアを養子として貰いたがっている人がいる事、
そして、そうすることによって多額のお金をミアの母親が手にする事。
私はそこに現実を見た気がした。
養子という言葉で誤魔化されてはいるが、これは人身売買と何ら代わりが無い。
私は悔しかった。
そうまでもしなければ生きていく事の出来ないこの世界に、
そして怒りの矛先が無い事に…。
だから―――せめて、
「ミアを私に下さい」
そう告げた。
手続きは滞りなく行われた。
ミアが14歳になったら正式に結婚する事を誓い、私は結納金をミアの母親に払った。
日本円にしても大金ではあったが、大卒の初任給程度でミアと結婚できると思えば安い。
その程度なら子供の頃からの貯金で工面する事が出来た。
私がミアの母親に想いを告げた後、ドアを開けてミアが部屋に入って来た。
どうやら別の部屋に行ったフリをして部屋の外で私達の話を聞いていたらしい。
ミアは一直線に私の胸に飛び込んで来た。
その様子を見てミアの母親も納得してくれたようだった。
そして…3年の年月が過ぎた。
出会った頃は痩せ細っていたミアだったが、14歳になった今では適度な脂肪もつき、健康的な身体へと成長した。
「先生…」
寝室に入って来たミアは紅潮した顔で私に声をかけた。
室内を照らすオレンジの明かりにミアの薄い褐色の肌が浮かびがる。
あいかわらず身体のパーツは細く小さいが、日々美しく成長している。
ミアは白い下着と白いガーターベルトを身に着けていた。
「ミア、私とミアはもう夫婦なんだから先生はよしてくれないか?」
「でも…、ミアにとって先生は先生だもん…」
私はつい笑ってしまう。
「先生、何がおかしいの?」
「ミアがあまりにも可愛いからさ」
「え?そ…、そんなこと無いよ?」
ミアは照れ臭そうに誤魔化した。
「さぁ、おいで」
「…うん」
「あぁっ、はっ、あっ…あぁぁっ、あっあっ…はぁぁっ…」
ミアはベッドの上で仰向けに寝る私に跨り、腰を動かしている。
2ヶ月前、初めて夜を共にした日、ミアは痛みを我慢しながら私を受け入れてくれた。
それからほぼ毎日、身体を重ねている。もちろんミアが生理の時は除いてだが…。
二度目の生理の時は、健気に口で処理してくれた。
「せっ、先せっ…ぃっ、気持ち良いっ?…あぁっ…はっ」
初めて騎乗位を試した時は、どうやって動けば良いのか分からずアタフタしていたミアも、今ではコツを掴んで気持ちよく動いてくれる。
「あぁ、気持ち良いよミア…ミアは気持ち良いかい?」
「うんっ…あふっ…気持ちっ良いっ…あっ…はぁぁっ…」
「ミア、今度はそのまま反対側を向いてごらん」
「え?反対側?こ、こうかな?」
肉棒を挿入したまま、私の身体の上を180度回転するミア。
「可愛いお尻が丸見えだ」
「え、や、やぁっ!先生そんなところ見ちゃだめぇっ!」
ミアはこちらを振り向きながら恥ずかしそうに怒った。
褐色の背中にミアの金髪が汗で乱れて張り付いている。
その様子が私の欲望を沸騰させた。
「ごめん、ミア、動いてくれるかい?」
「う、うん、えっとこうかな…あっ…はぁぁっ…」
ゆっくりと腰を動かし始めるミア。
一生懸命に動く小さな尻が可愛らしい。
「あっ…はぁっ…んっ…はぁぁ…んんっ…」
騎乗位より私の肉棒をきつく締め付ける。
「先生っ、こすれるよぉっ…あっ…はぁぁっ…わたしのっ…なか…ゴリゴリしてるよっ」
「そうだね、この体位は後背位とほとんど同じだから、私も少しきついよ」
「あっ…あはぁぁっ…あんっんんっ…んああっ」
健気に腰を動かすミアだが、少し動きにくいようだ。
「ミア、そろそろ疲れたろう?今度は私が動こう」
「う、うん…」
「じゃあ、そのまま前に手をついて四つん這いになってごらん」
私の言葉に素直に従うミア。
私は四つん這いになったミアに後ろから挿入する。
「んんっ」
「よし、入ったな…、ミア動くよ」
「うん」
私はミアの腰に手を添え、肉棒を打ちつけるように自分の腰を動かす。
私の腰とミアの尻がぶつかり、パンパンと音を立てる。
「あっ…はっ…んっ…んっ…あぁっ…んっ…」
一定のリズムで身体がぶつかりあう音と、ミアの喘ぎ声が重なる。
それに合わせるように私の欲望も膨れ上がっていく…。
「あぁっ、先セッ…ミア…いきそうですっ…あぁっ…あああっ…はぁぁっ」
「私も出そうだ…、先にいきなさい…」
「はっ…あっぁっ…いくっ…ああぁぁぁぁっ!」
ミアはどうやら先にいったようだった。
私は肉棒をミアから抜き出す。
ミアは肩で息をしながら私の肉棒を咥えると、そのまま激しく頭を上下に動かす。
「で、出るぞっ」
ビュクッビュクッビュクッと、私の欲望の塊がミアの口の中に溢れる。
「んんっ…んん…」
苦しそうにしながらミアは私の欲望を飲み込んだ。
「はぁ…はぁ…」
私たちは少し休み、もう一度身体を重ねた。
そして夜は更けていく…。
「ミア、起きてるかい?」
「うん」
「ミアは今の生活はどうだい?」
「えっと…、すごく幸せ。
おっきい家だし、お腹いっぱい御飯食べられるし、綺麗な服着れるし…。
正直幸せすぎて夢じゃないかなって思う」
「そうか…」
「それに…、大好きな先生と一緒にいられるから…嬉しい」
「…ミア」
私はそっとミアを抱きしめた。
「先生?え、なんで泣いてるの?」
私は嬉しくて涙を流していた。
こんなにも綺麗な心を持った少女がこの薄汚れた世界にいた事、
そしてその少女が私と共に生きる事を選んでくれた事が嬉しくて…。
「なんでもないんだよ、ちょっと目にゴミが入って」
「え、大丈夫?先生?」
「あぁ、私もミアに出会えて幸せだよ」
「ふふっ」
ミアは嬉しそうに笑った。
その笑顔は、あの日教室で見せてくれた笑顔と何一つ変わってはいなかった。
「ミアも先生、大好き」
完
大学まで通って学んだ英語など通じるはずも無く、全てが手探りの状態だった。
先輩から現地の言葉を学んだり、子供たちとコミュニケーションをとるうちに、
一年かかって日常会話はなんとか出来るようにまでになった。
その頃、良く私になついてくれていたのが、11歳の少女『ミア』だった。
いつも色あせたTシャツに、薄汚れたズボンを履いていて、お世辞にも綺麗とは言いがたい姿。
しかし、くりっとした大きな目の可愛らしい顔立ち、そして長く美しい『金髪』に私は興味を抱かずにはいられなかった。
知り合った頃のミアは、人見知りをするせいか友達があまりいないらしく、学校が終わっても教室で絵を描いて遊んでいた。
なんとなく私が絵を褒めたのをきっかけに、一緒に森や川へ遊びに行ったり、ラジカセで日本の歌を一緒に聞いたりした。
他の生徒達には内緒だったが、ミアの誕生日に服(Tシャツとスカート)をプレゼントすると、本当に嬉しそうにはしゃぎまわった。
後でミアの母親に『お礼です』と、石を削って作った綺麗な象の置物をもらった。
ミアに聞くと、お土産物の工場で働いているから色々作れるんだよと教えてくれた。
楽しい日々が続いていたある日、教室に残っていたミアが私の目の前で奇妙な行動を始めた。
私がテストの採点をしながらふとミアのほうを向いた時、ミアは片手で絵を描きながら、
もう一方の手を大事な部分に伸ばし、スカートの上からその部分を擦っていた。
私は思い切って、
「ミア?どこか痒いの?」
と、尋ねてみた。
ミアは手を止め、恥ずかしそうに首を振った。
「そこは大事な所だから、あまりいたずらしちゃいけないよ?」
「はい」
素直に頷いて、ミアは再び絵を描き始めた。
私も机に向かってテストの採点を続けた。
しばらくして、ミアが絵を描いた紙を私のところへ持って来た。
「先生、見て下さい」
恥ずかしそうにはにかむミアから絵を受け取ると、私はじっくりとそこに描かれていたものを見た。
大人の、それも男の顔のようであった。
気になったので、私は尋ねてみた。
「これは誰だい?」
「先生です」
「本当に?嬉しいな……でも絵のほうが先生よりハンサムじゃないか?」
冗談交じりに感想を言うと、ミアは嬉しそうに笑った。
いつだったか、ミアに父親の事を尋ねた事がある。
ミアが生まれた時には、既に父親はいなかったそうだ。
幼い頃から母親と祖母の元で育ったミアにとって、私は父親のような存在なのかもしれない。
時々ミアは私に抱きついたりもしていた。
詳しい経緯はわからないが、ミアの父親は西洋人だったらしい。
ミアの母親は純粋なアジア人なので当然といえば当然だが、私はその話を聞いてミアが『金髪』である事に納得した。
絵の感想を言った後、ミアは椅子に座った私の膝の上に乗ると、正面から抱きついてきた。
私は不覚にも自分の肉棒を勃起させてしまった。
いつもならこんな事は無いのだが、先ほどのミアの『いたずら』を見たせいか、どこか動揺していたらしい。
ミアは下から突き上げる私のズボンに目ざとく気づいたようで、一瞬不思議そうにズボンのほうへ視線を投げてから、
まるでその『行為』を知っているかのように、自分の大事な部分を勃起した部分へと押しやった。
私に乗りかかったまま動くものだから、ミアのスカートは段々と上に捲り上がり、下着が丸見えになる。
その下着の大事な部分に私の勃起した部分が当てがわれているのが良く見えた。
ミアは私の背中に手をまわし、腰をぐりぐりと動かして私の肉棒を布越しに刺激した。
幼いミアの性的な行動に、私は少しの間呆気にとられていた。
「ミア?」
私の問いかけに動きを止めて顔を上げるミア。
何の疑問も抱かない無垢な表情で私を見つめている。
「どうしたんだいミア?」
私は出来るだけ優しく、そして丁寧に尋ねた。
「…違いますか?」
「何がだい?」
「セックスです」
意外な言葉だった。
ミアからそんな言葉が発せられるなど、私は考えもしなかった。
十一歳の、それも女の子の口から…。
果たしてその単語の意味が分かっているのだろうか?
分かっていたとしても、なぜ私をその行為の対象としたのだろうか?
様々な考えが頭の中を巡る。
とりあえず、落ち着いた声で私は答えた。
「違うよ、ミア。誰から聞いたんだい?」
「……」
私の答えに、ミアはうつむいて黙ってしまった。
私は優しくミアの髪を撫でる。
するとミアは顔を上げ、
「ナルが教えてくれたの。大人は愛し合う人とセックスするって。
私のおまんこと、男の人のおちんちんをぐりぐりするって……」
と、申し訳なさそうに話してくれた。
ナルというのはミアより3つ年上の女の子で、この辺りの女の子のまとめ役のような存在だ。
面倒見の良いナルは、たまに年下の女の子を集めてそんな『教育』を行っているのだろう。
想像したら少し笑ってしまった。
「そうか、でも少し違うんだよ」
「違うの?」
上目遣いで私の顔をじっと見るミア。
可愛らしい表情に、私の欲望は沸々と膨れ上がる。
しかし、理性でその欲望を抑え込み、冷静な態度で私は続ける。
「うん、ナルの言ってる事は間違ってはいないけどね。
セックスっていうのは…そう、赤ちゃんを作る大切な儀式なんだよ」
「赤ちゃん?」
「そう、ミアも僕も、そうやって生まれてきたんだ」
「???」
ミアは良く分からないといった表情で私を見つめる。
「つまりね、男と女が愛し合ってセックスをすると、赤ちゃんが生まれるんだよ」
ミアは納得したようにコクコク頷いた。
「それじゃ、先生、本当のセックスはどんな風にするの?」
そうきたか…と私は額を押さえた。
確かにミアにとっては一番知りたい事だろう。
しかし、私はそれをミアに教えて良いのかどうか迷った。
目の前にある小さな可愛い顔が私の目を無垢な瞳で見つめている…。
ミアの小さな唇を見ているうちに、私は突然何かが切れてしまった。
気がつくと、私は自分の顔を近づけ、ミアの唇を奪っていた。
すぐに罪悪感が込み上げて、私は顔を離す。
ミアは不思議そうな顔で私を見上げた。
「ごめん、ミア……」
咄嗟に謝った。
私はミアの顔を直視する事が出来ず、ただ目を閉じた。
自分の犯した行動に後悔する。
ミアに何を言われても仕方がない、何故私は十歳以上も年の離れた小さな少女の唇を奪ったのだ。
私は心の中で、ミアの反応に怯えていた。
「先生?なんで謝るの?」
発せられたミアの声があまりにも明るい事に私は驚いた。
「え?いや…」
思わず瞳を開けると、そこには恥ずかしそうに笑うミアの顔があった。
「ミアは…怒っていないのかい?」
私は自分でも情けない質問をしてしまう。
「ううん、ミア嬉しいよ、これってキスだよね?」
私は頷く。
「じゃあ、先生は……ミアの事好き?」
ミアは真剣な表情で私に問いかけた。
正直、ミアの事は好きだ。
しかし、本来その『好き』という感情は家族や親友のような『好き』でなければならない。
あくまで、私とミアは学校の先生(助手の立場ではあるが)と生徒の関係であるのだ。
それにミアはまだ幼い。
一人の大人として、して良いことと悪いことの区別くらい私は理解しているつもりだ。
そして正しく実行出来るつもりでいた。
だが…、現実に私のひざの上でこちらを向いて座っている可愛らしい少女に対して、
簡単に『子供』と割り切れる程、私は普通の大人ではなかったらしい。
愚かで浅はかな私と言う人間は、目の前の少女が自分のものになるかもしれないという事に、
かつてないほどの興奮と歓喜を感じていた。
そして私は――。
「好きだよミア」
そう、答えてしまった…。
「ふふっ」
私の答えに、ミアは本当に嬉しそうに笑った。
そして、私の胸に顔を埋めると恥ずかしそうな声で、
「ミアも先生、大好き」
と言った。
その様子が愛しくて、私はミアを抱きしめた。
強く抱きしめたら壊れてしまいそうな小さな身体と暖かなぬくもり、
しなやかな細さの腕や脚、健康的な薄い褐色のすべすべした素肌、癖のない綺麗な金髪、少女独特の心地よい香り。
そして、何より私を慕う少女の無垢な心。
私はその全てが自分の腕の中にあることに至高の喜びを感じた。
「先生、私とセックスして下さい」
「…え?」
私は呆気にとられた。
確かに私はこの少女の事を愛しく思う、しかし、それと性行為はイコールではない。
「お願いします…先生…、お願い…」
ミアは不安げに私を見上げて懇願した。
ミアの様子には何か理由がある…、そう感じた。
「ミア…何かあったのかい?」
私は出来るだけ優しい声で尋ねた。
「…」
ミアはただ何も言わずに目に涙を溜めていた。
「ミア…」
その日の夜、私はミアの家を訪ねた…。
ミアの母親は深々とお辞儀をして私を迎え入れてくれた。
普段からミアが私の事を話していてくれたり、服をプレゼントした一件もあってか、とても好意的な印象を受けた。
しかし、その顔はやつれていた。
「ミアの様子が少しおかしかったのですが、ご家庭で何かあったのですか?」
ミアを別の部屋に行かせ、私は母親に本題を切り出した。
ミアの母親は少しうつむいて、その『理由』を話してくれた。
ミアの母親の工場が無くなってしまう事、
ミアを養子として貰いたがっている人がいる事、
そして、そうすることによって多額のお金をミアの母親が手にする事。
私はそこに現実を見た気がした。
養子という言葉で誤魔化されてはいるが、これは人身売買と何ら代わりが無い。
私は悔しかった。
そうまでもしなければ生きていく事の出来ないこの世界に、
そして怒りの矛先が無い事に…。
だから―――せめて、
「ミアを私に下さい」
そう告げた。
手続きは滞りなく行われた。
ミアが14歳になったら正式に結婚する事を誓い、私は結納金をミアの母親に払った。
日本円にしても大金ではあったが、大卒の初任給程度でミアと結婚できると思えば安い。
その程度なら子供の頃からの貯金で工面する事が出来た。
私がミアの母親に想いを告げた後、ドアを開けてミアが部屋に入って来た。
どうやら別の部屋に行ったフリをして部屋の外で私達の話を聞いていたらしい。
ミアは一直線に私の胸に飛び込んで来た。
その様子を見てミアの母親も納得してくれたようだった。
そして…3年の年月が過ぎた。
出会った頃は痩せ細っていたミアだったが、14歳になった今では適度な脂肪もつき、健康的な身体へと成長した。
「先生…」
寝室に入って来たミアは紅潮した顔で私に声をかけた。
室内を照らすオレンジの明かりにミアの薄い褐色の肌が浮かびがる。
あいかわらず身体のパーツは細く小さいが、日々美しく成長している。
ミアは白い下着と白いガーターベルトを身に着けていた。
「ミア、私とミアはもう夫婦なんだから先生はよしてくれないか?」
「でも…、ミアにとって先生は先生だもん…」
私はつい笑ってしまう。
「先生、何がおかしいの?」
「ミアがあまりにも可愛いからさ」
「え?そ…、そんなこと無いよ?」
ミアは照れ臭そうに誤魔化した。
「さぁ、おいで」
「…うん」
「あぁっ、はっ、あっ…あぁぁっ、あっあっ…はぁぁっ…」
ミアはベッドの上で仰向けに寝る私に跨り、腰を動かしている。
2ヶ月前、初めて夜を共にした日、ミアは痛みを我慢しながら私を受け入れてくれた。
それからほぼ毎日、身体を重ねている。もちろんミアが生理の時は除いてだが…。
二度目の生理の時は、健気に口で処理してくれた。
「せっ、先せっ…ぃっ、気持ち良いっ?…あぁっ…はっ」
初めて騎乗位を試した時は、どうやって動けば良いのか分からずアタフタしていたミアも、今ではコツを掴んで気持ちよく動いてくれる。
「あぁ、気持ち良いよミア…ミアは気持ち良いかい?」
「うんっ…あふっ…気持ちっ良いっ…あっ…はぁぁっ…」
「ミア、今度はそのまま反対側を向いてごらん」
「え?反対側?こ、こうかな?」
肉棒を挿入したまま、私の身体の上を180度回転するミア。
「可愛いお尻が丸見えだ」
「え、や、やぁっ!先生そんなところ見ちゃだめぇっ!」
ミアはこちらを振り向きながら恥ずかしそうに怒った。
褐色の背中にミアの金髪が汗で乱れて張り付いている。
その様子が私の欲望を沸騰させた。
「ごめん、ミア、動いてくれるかい?」
「う、うん、えっとこうかな…あっ…はぁぁっ…」
ゆっくりと腰を動かし始めるミア。
一生懸命に動く小さな尻が可愛らしい。
「あっ…はぁっ…んっ…はぁぁ…んんっ…」
騎乗位より私の肉棒をきつく締め付ける。
「先生っ、こすれるよぉっ…あっ…はぁぁっ…わたしのっ…なか…ゴリゴリしてるよっ」
「そうだね、この体位は後背位とほとんど同じだから、私も少しきついよ」
「あっ…あはぁぁっ…あんっんんっ…んああっ」
健気に腰を動かすミアだが、少し動きにくいようだ。
「ミア、そろそろ疲れたろう?今度は私が動こう」
「う、うん…」
「じゃあ、そのまま前に手をついて四つん這いになってごらん」
私の言葉に素直に従うミア。
私は四つん這いになったミアに後ろから挿入する。
「んんっ」
「よし、入ったな…、ミア動くよ」
「うん」
私はミアの腰に手を添え、肉棒を打ちつけるように自分の腰を動かす。
私の腰とミアの尻がぶつかり、パンパンと音を立てる。
「あっ…はっ…んっ…んっ…あぁっ…んっ…」
一定のリズムで身体がぶつかりあう音と、ミアの喘ぎ声が重なる。
それに合わせるように私の欲望も膨れ上がっていく…。
「あぁっ、先セッ…ミア…いきそうですっ…あぁっ…あああっ…はぁぁっ」
「私も出そうだ…、先にいきなさい…」
「はっ…あっぁっ…いくっ…ああぁぁぁぁっ!」
ミアはどうやら先にいったようだった。
私は肉棒をミアから抜き出す。
ミアは肩で息をしながら私の肉棒を咥えると、そのまま激しく頭を上下に動かす。
「で、出るぞっ」
ビュクッビュクッビュクッと、私の欲望の塊がミアの口の中に溢れる。
「んんっ…んん…」
苦しそうにしながらミアは私の欲望を飲み込んだ。
「はぁ…はぁ…」
私たちは少し休み、もう一度身体を重ねた。
そして夜は更けていく…。
「ミア、起きてるかい?」
「うん」
「ミアは今の生活はどうだい?」
「えっと…、すごく幸せ。
おっきい家だし、お腹いっぱい御飯食べられるし、綺麗な服着れるし…。
正直幸せすぎて夢じゃないかなって思う」
「そうか…」
「それに…、大好きな先生と一緒にいられるから…嬉しい」
「…ミア」
私はそっとミアを抱きしめた。
「先生?え、なんで泣いてるの?」
私は嬉しくて涙を流していた。
こんなにも綺麗な心を持った少女がこの薄汚れた世界にいた事、
そしてその少女が私と共に生きる事を選んでくれた事が嬉しくて…。
「なんでもないんだよ、ちょっと目にゴミが入って」
「え、大丈夫?先生?」
「あぁ、私もミアに出会えて幸せだよ」
「ふふっ」
ミアは嬉しそうに笑った。
その笑顔は、あの日教室で見せてくれた笑顔と何一つ変わってはいなかった。
「ミアも先生、大好き」
完